KOBASHI HOLDINGS株式会社

Tongaliと連携、新規事業を生み出す人材の育成・支援

~イノベーションエコシステム構築し、地域の産業活性化・雇用創出を目指す~

 

 KOBASHI HOLDINGS株式会社(所在地:岡山県岡山市、代表取締役社長:小橋正次郎、以下「当社」)は、Tokai Network for Global Leading Innovators(東海地区5大学*¹による起業家育成プロジェクト、以下「Tongali」)と連携し、モノづくりの集積地域において、新規事業を生み出すことのできる人材の育成・支援を開始しました。連携を通じて、地域産業の活性化および雇用創出に貢献するとともに、グローバルなイノベーションエコシステムの構築を目指します。

*¹ 東海地区国立5大学(東海地区産学連携大学コンソーシアム):名古屋大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、岐阜大学、三重大学

【背景】
 モノづくりだからこそ変えられる未来がある一方、日本のモノづくりスタートアップ企業への支援の輪が広がりつつも、海外と比べ遅れているのが現状です。資金だけでは解決できない多くの課題を、継続的かつ網羅的に支援するエコシスエムが欠かせません。
 また東海地域は、自動車を中心としたモノづくり産業で安定的に発展してきましたが、「CASE」や「MaaS」といった言葉に象徴されるような産業構造変革により、新産業の創出が喫緊の課題となっています。この課題は、東海地域に限らず、日本のモノづくりの課題の中心でもあります。
 Tongaliは、イノベーティブな新規事業を生み出すことのできるトンガった人材を育成・支援するプロジェクトです。Tongaliと当社は、モノづくりの課題感が一致し、継続的かつ網羅的なエコシステムを構築することで、新しい産業を創出し、地域の産業の活性化および雇用創出に貢献していきたいと考え、本連携に至りました。

【取組概要】
・メンタリング
Tongaliに参加するチームのパートナーとして、課題の整理などの支援を行います。
大学内のコミュニティでは、メーカー経験者に具体的な相談をできる機会が少なく、必要とされる「メンタリング」が行き届かない課題がありますが、長年のモノづくり経験を有する当社が相談役として支援することで、スタートアップ企業の技術の実用化を加速させます。

・名古屋大学における基調講演
『スタートアップが陥る「モノづくりの壁」と「突破」のために』というテーマで、モノづくりスタートアップで実際に起きていることを題材に、立ちはだかる壁の乗り越え方のレクチャーを2022年10月4日名古屋大学*²にて実施しました。すでにあるスタートアップ企業の支援に加え、スタートアップを立ち上げる可能性のある人材育成にも支援を広げることで、長期目線での新規事業の創出を支援します。

*² 名古屋大学は、最高の知の集積と世界を変えるイノベーション創出を目指し、Tongaliを通じて、イノベーションエコシステムの構築に取り組む

【今後の取組】
 モノづくりの実支援(実設計や製造など)を継続的に提供する体系を構築し、イノベーティブな新規事業を生み出すことのできるトンガッた人材を育成・支援する「Tongali」の活動を促進していきます。
 また、名古屋大学との連携を始めとし、Tongaliに参画する他大学とも連携も進め、スタートアップ/大学/民間企業がシームレスに連携することで、より強固なスタートアップエコシステムの構築を目指していきます。

【コメント】
■ Tongali代表 兼 名古屋大学 教授 河野 康 氏
 我々は、東海地域の大学で大学発ベンチャーの起業支援を行っています。その中で、テック型大学発ベンチャーの成長に欠かすことができない、テックからどうモノづくりに落とし込んでいくかという過程の支援体制を模索しておりました。顧客が欲しいモノを作るという点で、KOBASHIは長年の知見やノウハウを持たれていて、ビジネスとモノづくり双方の視点で支援いただけるので心強いです。また、アイデアから製品化までの一貫したモノづくりの経験と「上から目線」ではない支援スタンスを持ち合わせている点は、他にないKOBASHIの良さだと感じています。モノづくりの課題感が一致し、ベンチャーを盛り上げる志を持ったKOBASHIに、協力・支援をいたただくことにより、大学発ベンチャー企業が遠回りせずに事業展開・成長することができることを期待しています。

■ 株式会社U-MAP*³ 代表取締役 西谷 健治 氏
 コストや品質などに関して漠然とした課題感は持っていましたが、時間と人手を考えると課題の洗い出しをやりきるのが難しい状態でした。KOBASHIに、やるべきことをステップごとに第三者目線で洗い出して頂き助かりました。第三者目線での課題抽出、議論の仕方や情報の出し方などの対話を通じたサポート、ベンチャーを理解し一緒に考えるスタンスなど“他の会社にはない特徴”を感じ、信頼して腹を割って話すことができ、良い結果につながったと感じています。

*³ 株式会社U-MAPは、放熱性と絶縁性を両立した世界初ウィスカーAlNの開発を手がける名古屋大学発ベンチャー。当社のモノづくり支援サービスを利用。

 当社は、引き続き「地球を耕す」を理念として、社会的・環境的課題解決に資する技術の実用化に取り組むとともに、持続可能な社会の実現を目指します。人々の生活および地球をより豊かにするため、地球に眠る新たな可能性を掘り起こし、地球規模の課題解決に挑戦していきます。

【Tongaliについて】
 Tongaliプロジェクトの目的は、学部生・大学院生・ポストドクター・教職員・卒業生を対象に、次世代の起業家を育成・支援する多面的なプログラムを提供すること。プログラムは、メンタリング、活動拠点の提供、活動資金の援助、起業に関する情報やノウハウを得るためのイベントの開催など多岐に亘り、いわゆる起業家教育のみならず、準備から起業後の事業展開までをシームレスにサポート。また、このプロジェクトを通して、東海地区の産業の活性化、雇用の創出に貢献するとともに、グローバルなイノベーションエコシステムの構築に取り組む。URL: https://tongali.net

 

【お問い合わせ先】

KOBASHI HOLDINGS株式会社 広報部 宮下 TEL : 086-298-3111

 Email : press@kobashiindustries.com